2人の男女が1年に一度再会する日。
この日に降る雨を、催流雨というそうです。織姫と夏彦の涙・・・。
今日はそれにちなんで、わたしの大好きな概念である、「ソウルメイト」について書きたいと思います。
ソウルメイト。訳すと「魂の友」。
運命の人、という意味で結婚相手とか恋人とか、かつてはそういう使われ方をされてきましたが、もう少し広い意味で、「いくつもの転生の中で何度も身近な存在(家族・友人・伴侶・ビジネスパートナーなど)として出会っているグループ」とか、「人と人との、時空を超えた不思議なつながり」という解釈が現在ではポピュラーではないでしょうか。
「袖触れ合うも他生の縁」という言葉の「縁」と通じるところがあります。
飯田史彦氏の『ソウルメイト』によると、ソウルメイトの存在理由は「たがいの学びを助け合う」ということ。ソウルメイトといえば、超仲良し、ラブラブ、という印象がありますが、必ずしもそうではないんですね。ライバルだったり、相性が最悪だったり、いじめたりいじめられたり、という相手も自分を成長させてくれる大切なソウルメイトなのです。
学びの材料となる二つの行為「試練」と「喜び」を与え合うことこそが、ソウルメイトの存在理由だそうです。
試練とは、「思い通りにならないこと」。ソウルメイトが、たがいに思い通りにならない言動をとり、困らせるという試練を与え合うことによって、そのアンバランスな関係から生まれる葛藤を通じて、精神的な成長を促進します。
一方、助け合ったり、親切にしあったり、喜ばせあったりする相手がいるからこそ、「愛」や「感謝」を学ぶことができます。
先日書いた、正や負のカルマを持ち合わせた関係、ともいえるかもしれません。
もう一つ、ツインソウルという存在についても触れておきましょう。
字のとおり、双子の魂のことです。
もともと1つの魂が、生まれる前に二つに分かれて、別個の肉体につながっていた場合にそれらの2つの魂同士を「ツインソウル」と呼ぶそうです。
半分に分かれた、ということもあり、性格やタイプは対照的だったりするそうですが、それぞれにないものがあって、そこにお互い引き合い高めあえる、そういう関係だそうです。たがいに大きな安心感で結ばれており、気を使わないでいられるのもツインソウルの特徴です。なぜならもともと一つだったからです。こんな二つの魂が出会うと、たがいが置かれている状況にかかわらず恋に落ち、あまり時間を要さないで深く愛し合うことになるそうです。それほど強力な存在なのです。多くは結婚相手として現れますが、それ以外の大きな目的の達成のために、仕事仲間や、同じ使命を果たす同志として出会うこともあるそうです。同性として出会う、例えばマザー・テレサとダイアナ妃のような一心同体で助け合える最高の伴侶としての出会いもあるらしいのです。
みんなそれぞれにツイン・ソウルはいますが、現世では出会わないこともあるそうです。だからといって失望してはいけません。それぞれが他のソウルメイトとの間に必要な学びがあるから、ちゃんとそこに向き合えば、それはそれで幸せな人生を送ることができます。
この「ソウルメイト」という概念としくみを理解することによって、私たちは「孤独」という人間の宿業から解放されることができます。なぜなら、たとえ現在いわゆる天涯孤独の身、恋人も配偶者も友人も家族もいない身であったとしても、「ソウルメイト」のいない人はいないからです。あるタイミングでこれから出会うかもしれないし、意識していないだけで、もう出会っているかもしれません。ペットとして現れていることもあるでしょうし、かりに近しい人がみんな死んでしまったとしても、肉体を持たない存在として、今この瞬間にも、自分を助けて、見守って、応援してくれています。
孤独感に苦しむ人がいれば、ぜひこの「ソウルメイト」という概念としくみを人生に活用されることをおすすめします。
超お薦めの本は、飯田史彦氏の『ソウルメイト』。
著者はもともと大学の経営学の教授で、研究者として論理的に「ソウルメイト」という概念を考察して書かれているので、「ソウルメイト」という言葉自体がスピリチュアルでいかがわしい、と懐疑的な人の心にも、なんらかの影響があるのはまちがいなしです。
もう一冊は、ブライアン・L・ワイスの『魂の伴侶』。これはノンフィクションで、テレビ番組『アンビリーバボー』でも取り上げられました。
精神科医である著書が催眠療法を行なっているうちに、人は生まれ変わるということを知ります。そこから人生が一変し、前世治療の可能性を見出してから、たくさんの患者を癒していきます。ある男女がそれぞれにワイス博士の過去生治療を同時期に受けに来て、博士はその二人が過去生で恋人同士だったことを知ります。彼が医者の倫理として守秘義務を負っている立場上、二人の運命に介入するべきかどうかの葛藤で苦しみますが、最終的にはわざわざ博士がキューピット役をやらなくても、自然に二人は出会って結婚へのプロセスを歩みました。まさに運命の出会いを記したとてもロマンチックな本です。
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