これは、溝口あゆかさんのインテグレイテッド心理学講座に出てくる言葉で、
先月のMRプラクティショナーコースでも頻出していました。
自己評価が低く、ネガティブな自己イメージが自分のアイデンティティとしてしっかり根付いている状態のことをいいます。
もちろん、自分が「ネガティブナルシズム」の状態にあると最初から気づいている人は少ないです。
「どれほどセラピーを受けても変化がほとんどなく、なかなか楽になりません」
という人は、この状態に陥っている方が多いです。
こういう方のコア・ビリーフ(潜在意識下にある信念)は、
「私は無力だ」
「人生は苦しくてあたりまえ」
「私を救える人(ツール)はいない」
「私には、癒えて楽になる資格がない」
などであり、
これらの思いを完全に信じ切っていることから、セラピーを受けても無意識レベルで癒しに抗うのです。
痛みのエネルギーであるペインボディは重たいエネルギーで、ずっしりとした存在感があります。
そのペインボディと一つになっていると、ある意味存在感があるのでものすごく安心感があるのです。
ネガティブナルシズムに陥っている人は、ペインボディと一つになっていますので、
自分の中からペインボディを離すということは、存在感がなくなってしまうことを意味し、
癒し=痛みのエネルギーからの解放=自分の不在、ということになり、
その恐怖たるもの、半端ないわけです。
※ペインボディについてはこちらもお読みください。
では、こういう状態の人が癒えるにはどうすればよいのかというと。
まずは、個を超越した「大いなる普遍的ないのち」への信頼を深めていくことかなと思います。
このずっしりと重みのあるペインボディが消えてなくなったとしても、あなたはいなくならない、ということがわかればいいのです。
溝口あゆかさんはこちらの記事で、「ネガティブナルシズムの場合、苦しみの原因は『同化する癖』なんです」と書いておられます。
同化するのが普通の状態となっている場合、同化しないということがどういう状態なのかが、よくわからないですよね。
「この痛みが癒えてしまったら、本当に私は消えていなくなっちゃう」ということがウソであることを、
まずしっかりと見抜く必要があります。
その一つとして、非二元的な考え方(「すべては一つ」「あらゆることは必然的に起こっている」)に心を開いていくことを、私としてはおススメします。
最近では、「目覚め」と呼ばれる‟ある体験した人”(「すべては一つ」「あらゆることは必然的に起こっている」を、
知的理解ではなく、直接的な体験として経験した人、純粋意識へのシフトが起きた人)や、
直感的にわかっている人が、本当にほんとーにたくさんいらっしゃいます。
わたし自身は、圧倒的な意識のシフト体験はないのですが、
そういう方の体験談やメッセージをたくさん読んだり聞いたりし、理解や信頼を深め、
その上でかれらが勧める瞑想やエクササイズ、ワークを続けることによって、
「すべては一つ」「あらゆることは必然的に起こっている」ということがだんだん直感的にわかるようになってきました。
すると、「ししくらともこ」というアイデンティティにしがみついている必要もあまり感じなくなってきて、
「大いなる普遍的ないのち」に溶け込んじゃってもいいかも~、
という感覚がどんどん増えていきます。
私は、いわゆるネガティブナルシズムという状態に陥ったことはないけれど、
自我が消滅することへの恐怖はそれなりに強かったと思います。
瞑想などで、思考と自分を分離させ、自我を超えた純粋意識を何度も繰り返し体験することで、
その恐怖は徐々に消えていきます。
そうすると、変化への、癒しへのGo!が加速されるのです。
どんなに最強な(?)ネガティブナルシズム状態であっても、
必ずそこから抜け出すことは可能です!
まずは、癒し、変化にコミットしてくださいね!
ずいぶん前に書いた記事ですが、なかなかいいこと書いてます(笑)。
こちらもお読みください。
癒えてはいけない(2011/2/28)
ご自分がネガティブナルシズムにハマってるかも!?と思う方、
根気強くサポートいたしますので、ぜひCUOREVOCEのカウンセリング&セラピーをお試しください!

にほんブログ村

哲学・思想 ブログランキングへ
- 関連記事
-
- 心配という“呪い” (2014/07/05)
- ネガティブナルシズムについて (2013/12/15)
- ミラーニューロン~脳科学から見た、見えない心の繋がり (2013/11/28)
卑下慢の裏には、高慢がありますよね。
そのからくりが見えたら、
自己評価が高いも低いも
なくなってしまいますね。