ここ最近、先月のあゆかさんの大阪イブニングセミナーにはじまり、翌週末は奈良で行われた占星術関連のリトリート、そして東京でのセッションとロンドン・カウンセリングコースの復習会。。。ととても濃厚な1ヶ月を過ごしました。
日蝕やビーナストランジット(太陽と地球の間を金星が通る)など、天体のビッグ・イベントも盛りだくさんでしたね。
天体の動きはもちろん、心や体に大きく影響しますので、いろんな心身の変化を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・。
さて、今日のテーマは特に目新しい内容ではないのですが、やはりどれほど誇張して言っても言い過ぎではないぐらい大切なことなので、今日も力説しますよ!
東京セッションでのお客様たちにもいっぱいお話させてもらったことですが、「~べき」という思いには要注意です!
カウンセリングで悩みや問題を探っていくと、たいていの場合下にあるような「べき」の思いが見つかったりするのですが、多くの人はその思いが絶対の真実で、100%正しく、あたりまえのことだと思っています。また、自分に否定的な人ほどたくさんの「~べき」の思いをもっていらっしゃいます。
「人を悪く思ったり批判すべきでない」
「正直であるべき」
「人に迷惑をかけるべきでない」
「笑顔でいるべき」
「世の中のことなどいろいろ知っているべき」
「きちっとしているべき」
「弱者には力を貸すべき」
「誰とでも友好な関係を築くべき」
「わがままを言うべきではない」
「よい妻、よい母であるためには、~~であるべき」
「自立した大人は~~であるべき」
「受け取ったらお返しをするべき」
「自慢するべきでない」
それで、ここがトリッキーなところなんですが、これらの「~べき」思いの裏にはそれとは反対の思いを持っている自分が必ず隠れています(かなり上手に隠れています!)。
悪口や批判を言いたい自分、うそをつきたい自分、迷惑をかけても気にしたくない自分、ブスッとしていたい自分、ダラダラしていたい自分、わがままを言いたい自分、自慢したい自分、自分のことだけを考えていたい自分などなど。。。
しかし「~べき」を信じているので、そういう許されない自分の部分を切り離そうとします。
ところが、「本当はこうしたい」という部分(赤字の部分)は残念ながら自分から切り離すことはできません。
それで隠す。←抑圧
リラックスできない。
↓
体調不良や病気の原因となる。
また、自分から切り離そうとしたり、隠そうとしたりする部分があると、目の前にそれを堂々とやってくれる人が現れるようになっています。
あなたが切り離そうとするほど、それをする人ばかりが目に入ってきたり、あるいは、一人の人が拡大してやってくれたりします(投影)。
そうするとあなたはその他者の行動を見て腹を立てたり、不快に思ったり、苦手意識を持ったり、ストレスを感じたりします。
このように、「~べき」という思いを持っていてあなたが得することは何もありません。
常に緊張していて、病気や体調不良を引き起こし、ストレスフルな人間関係も作ります。
ところが、この「~べき」という思いを手放そうとすると、こんなささやきが聞こえてきます。
「そうしなければ、自分はダメな人間になる」
「みんながこういう『~べき』を守っているべきで、それがないとみんな好き勝手やって世の中めちゃくちゃになる」
さて、真実はどうでしょう?
実際にその「~べき」はあなたを幸せにするのに役に立っているでしょうか。。。世の中をよくするのに役立っているのでしょうか。。。
本当の思いを抑圧するから、体は重く、人間関係もストレスフル、自己愛も低いので人生思い通りにいかなく、さらに自分をダメな人間にしていないでしょうか?
また、社会全体に抑圧が多いから、それが膿や病のように吹き出てきて犯罪や事故などで世の中めちゃくちゃになっているのではないでしょうか?
「精神レベルの高い人は、不平不満を言わない、寛容だから全ての人を許している、怒ったりしない、常に穏やかな気持ちでいる、規則正しい生活をし、自分のことよりも先に人のために何かをします。謙虚なほど立派な人間です。だからあなたもそうありなさい」といった類のメッセージは、偽スピ・メッセージです。
真実は一つ、それは無条件の愛です。無条件の愛には、「~べき」は一つもありません。無条件とはそういうことだから。。。
私もカウンセリングの勉強を始めてから、無数の「~べき」を自分の中から見つけては手放してきましたが、今のところとーっても生きるのがラクになった以外、特に困ったことは起きていません。
「~べき」で行動するのをやめて、「~たい」という心がワクワクすることを行動の動機にするように心がけるようになってから、最近すごく感じるのが、「自分でいることにくつろいでいる」という感覚です。この言葉がとてもぴったりきます。
ダラダラしたいときにダラダラする(それが何日続いても全然OK)、わがままや文句言いたいときは言う、本当に一緒にいたい人とだけ一緒にいるようにする、できないことは「ノー」と言う・・・そんな自分にくつろいでいます。
自分に心底くつろいでいると、余裕が生まれて人にも優しくなれるし、寛容にもなれるし、健康になり活動的にもなれるし、直感も冴えてきて物事がスムーズに運びます。「~べき」がないほうが、絶対幸せです!
もう、昔の「べきべきマン」には絶対戻りたくないなあ。
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ブログを見つけてから過去の記事を読みどんどん心が軽くなっています。
今回の記事も今の悩みにピッタリの内容でした。
そこで疑問がわいたのですが、質問させていただきたいです。今、わたしは小学校で教師をしています。
そこでは毎日のように子どもをコントロールしているような気分になります。この『~べき』を教育しているのです。ここにもわたしの傷んだ観念があるのでしょうか…
自分の私生活では以前よりだいぶこの『~べき』を手放せるようになってきましたが仕事となるとどうしてよいかわからず苦しいです。