そのコア・ビリーフとはいったい何でしょう。
6歳ぐらいまでは潜在意識の扉が全開なのだそうです。理性的な意識が形成されておらず、出来事を本能的にとらえます。なので、それまでの時期に愛情や安心感などポジティブなエネルギーをたくさん感じられればよいのですが、一方で傷つく言葉を言われたり、暴力を振るわれたり、ほったらかしにされたり、否定されつづけたりといったネガティブな出来事も簡単に入ってしまい、そのときの感情や思い込みがそのまま心の中に定着します。
そのときに、まわりの人の態度や環境をどう解釈するかによって「私は愛される価値がない」「私は頭が悪い」などの思い込みが出来上がってしまい、それが潜在意識の深いところに刻まれるのです。この思い込みを「コア・ビリーフ」と呼びます。
簡単に言えば暗示、みたいなものです。
6歳までに形成されたコア・ビリーフは、私たちが気づいて変えない限り、一生私たちの人生をコントロールします。
自分で自分をどう思うかという自己価値だけでなく、例えば両親がお金の心配をいつもしていたら、お金に対するネガティブなコア・ビリーフが、両親が不仲だったら、異性関係に対するネガティブなコア・ビリーフが形成されます。
例)「お金とは不自由なもの」「恋愛とは辛いもの」
人生に振り回されることなく、自分で人生を創造していきたい、切り開いていきたい、と思うのであれば、この隠されている「コア・ビリーフ」をどんどん見つけ出し、変えていく必要があります。
しかし、このコア・ビリーフは潜在意識の奥の奥に隠れているので、自分が持っているというはっきりとした自覚はないし、見つけるのもなかなか大変。隠れているにもかかわらず、人生への影響力はすごく大きいのです。(闇の支配者!?)
コア・ビリーフを見つけるには、まず6歳以前に何があったかを振り返ってみるとよいそうです。
○ どういう家庭環境だったか。
○ どんな言葉を繰り返し聞いてきたか。
○ どのような出来事があったか。
また、いじめ、大失恋など強烈な体験があった場合などは、6歳以降にコア・ビリーフが形成されることもあります。
今までの人生を振り返って、ショックを受けた出来事や辛かったこと、苦しかったことを思い出し、そのとき自分が何を思い、何を感じたか、どう解釈したかを探ると、コア・ビリーフが見つかるかもしれません。
例)大好きな恋人に、「あなたといても全然楽しくない」と言って別れられた。
→形成されたコアビリーフ『自分はつまらない人間だ。』
また、私なんかも6歳以前のことはあまりよく思い出せなかったりするのですが、そういう場合は、現在の自分の人生の中でいつもよく似たパターンを繰り返すなあと思われる状況を探ってみると、コア・ビリーフが見えてくる場合があります。
例えば、いつもノーといえず、頼まれたことはすべて背負ってしまい、それがストレスになるというパターンを繰り返しているとすると、「人の頼みを引き受けない私には、価値がない」「自分は誰かの役に立ってこそ愛される」などのコア・ビリーフが見えてくるかもしれません。でも、このコア・ビリーフ、よく吟味するとうそっぱちだということがわかるんですよね。
このように、コア・ビリーフは見つけるだけでもだいぶ変わります。気づいただけで癒されることも多いです。
しかし、なかなか手放せないよほど頑固なコア・ビリーフは、やはりカウンセリングやセラピーで癒していく必要があるかもしれません。。
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