彼女は最近子宮に癌ができたということで、自分の内面を見つめて思考パターンの書き換えを今集中的にやっています。
(言うまでもありませんが、もちろん!病気も自分の思考パターンが創っています。)
やっているうちに突然自分の出生のエピソードを思い出したそうです。
Aちゃんのお母さんは、夫が(つまりAちゃんのお父さんが)自分から離れていくような気がして、子供ができたら離れないのではないかと思ってAちゃんを妊娠したのだ、という話をAちゃんは昔お母さんから聞いたことがあったのです。
その話を聞いた時にどう感じたのか、それを知ったのが原因で自分のことを愛せなくなり、その後いっぱい辛い経験をしてきたのではないか、と思い始めたというのです。そしてお母さんに対して許せない気持ちが出てきたと。
「これも自分の思考パターンが創ったことだとしたら、どう解釈したらいいの?」
という質問だったので、私も一緒に考えてみました。
「そんなお母さんに対してなんて言いたい?」と聞いてみると、
「お父さんをひきとめるために私を妊娠したなんて。。。人をモノみたいに扱うな」って言いたい、とAちゃん。
「ということは、『人をモノみたいに扱うな』って自分が自分に言いたいということになるね。」
そう、投影のしくみからすると、人に言いたいことは、自分に言いたいことなのです。例外なく。
自分しかいないですからね。
まず、自分の現実には自分しかいない。他人はすべて自分、自分の投影なのだ、ということ。
なので、お母さんも自分なのですね。
Aちゃんはそこではっきりわかりました。
「人をモノみたいに扱うな」というセリフは、過去の自分に言いたいことだったのです。
実は彼女、若い時に中絶を何度かしたそうなんです。
潜在意識ではまだそのときの自分を許していないのです。
それを親に投影して、被害者意識を持っていたのですね。「自分はモノみたいに扱われた」と。
こういう思い込みを持つと、人生で繰り返し「モノみたいに扱われる」という現実を創ってしまいます。恋愛でも相手に大切に扱われなくなってしまうのです。
出生のエピソードも、実際どうだったか本当のところはわからず上のように解釈し記憶に残したのも、結局自分の意識です。
そうすると自分がどれだけ愛されてきたか、という事実が見えなくなってしまいます。
従来の心理学に基づくカウンセリングですと、「あなたが~~なのは、昔こういうことがあったからなのですね」と原因探しに終わってしまい、この被害者意識はそのまま残って、じゃあその傷ついた心を癒しましょうね、となります。しかし、被害者意識を持ち続ける限り、自分の人生を100%生きることはできません。
つまり幸せにはなれません。
意識というのは単なるデータであり、過去も現在も未来もありません。すべてがこの瞬間に同時に存在しています。
出来事を時系列で考えると混乱してしまうかもしれませんが。。
だから、セラピーで過去のデータを書き換えることで現在や未来までも同時に書き替わってしまうということが起こります。
ということで、Aちゃんに必要なのは、いかに祝福されて生まれてきたか、どれだけ無償の愛情を注がれてきたかということを潜在意識レベルでわかるということ。そして、被害者意識を解消することで病気も癒され、素敵な恋愛ができ、仕事も順調にいき、まわりの人からも愛される、という現実が必ず創れるようになるんですね!
(Aちゃんの承諾を得て掲載させていただいています。)