「私は自分のことを何もわかっちゃいない」
もちろん知識としては、普段使っている意識はたったの10%未満だということは知っていました。
でも、感覚的にはもう少し自分のことをちゃんとわかっているつもりだったんですが。。。
今回徹底的に「潜在意識と友達になる」という2週間を過ごしてみて、このわたしの一部である友達を、わたしの一部なはずなのに、今までどれだけ無視してきたかということを思い知らされました。
前置きはこれぐらいにして・・・。
今回のセミナーでは、さまざまなタイプのセラピー(心理療法)を習ったのですが、そのつど、自分の普段かかえているストレスや問題について受講生同士でワークする機会があったんですね。
習ったセラピーの一つにフォーカシングというのがあります。
手順を簡単に説明すると。。。。
○ リラックスして、体の内側の隅々に注意を向けます。
○ そうすると、胃の辺りがざわざわするとか、喉が締め付けられる感じがするとか、胸に圧迫感があるとか、普段は無意識の感覚が見つかることがあります。
○ その特別の感覚をフェルトセンスと呼ぶのですが、それは何らかの意味を持っているからそこにあるのです。
○ そこに注意を向け、何を意味しているのか、そのフェルトセンスと対話します。
○ そうすると普段頭で考えるレベルでは出てこないような潜在意識レベルの感情や欲求が見つかることがあります。
このように、体をつかって、自己の気づきを促し、癒していくプロセスを「フォーカシング」といいます。
ちょっと練習すれば、毎日一人でできるものです。
ところで、私はときどき瞑想をするのですが、瞑想を行なっている最中や、マッサージの施術中などに、背中の左側に何かくすぐったいような大きな虫が這うような、とても気持ち悪い感覚が出てくることがあるのですが、それを思い出して講師のあゆかさんに相談したところ、「フォーカシングのセッションのとき扱ってみたらいいよ」と言われたので、受講生同士の練習のときにそれをテーマにすることにしたんです。
フォーカシングのセッションのとき、言われる手順どおり、その背中の気持ち悪い感覚を探し、注意を向けてみました。普段は、あまりに気持ちが悪い、あるいはくすぐったい感覚にがまんできずに、すぐに注意をそらしてしまうのですが、今回は頑張ってこの感覚と親しくなろうと思いました。
最初その感覚が見つかったら、「こんにちは」と心の中であいさつします。一見芝居じみたことに思うかもしれませんが、これはその感覚を親しみをもって受け入れるという意味で、実は大切なステップなのです。
しばらくすると、その気持ち悪い背中の感覚がどんどん際立ってきて、今までにないぐらいの存在感を示すようになりました。それを表現してみると、ある一点に向けて皮膚がぎゅーっと絞り込まれていくような感覚でした。かなり苦痛でした。
セラピスト役のパートナーに、「その感覚が何か言うとしたら、何と言うと思いますか」と聞かれ、私はその問いをその感覚に投げかけてみました。すると、わたしの口から「気付いてくれてありがとう」という言葉が出て、それとともに、涙がたくさんあふれてきました(自分では、「私ったら何を言ってるんだろう、なんで涙が出るの?」と??だらけでした)。
あまりの展開に自分もパートナーも驚いたのですが、その言葉とたくさんの涙が出て、しばらくすると急にその背中の感覚がさーっと引いて、無くなってしまいました。
いつもは簡単に呼び戻せるのに、そのときはどこかへ完璧に消滅してしまったようでした。
なんだか原因も何もわからなかったのですが、とにかく感覚がなくなったということでセッションはいったん終わり。
実は、今また同じ感覚が背中にあるので(普段は気付かないですが、意識すると出てくる)、まだ何か言いたいことがあるのでしょう。でも、あれからワークしていません(一度一人でやってみたのですが、ちょっと苦痛だったのでフォーカスし続けられず断念しました)。
あとで聞いたところ、他の受講生の中には前世の記憶までいった人も何人かいて、首の締め付けられた感覚から、磔にあったのを思い出した人、足かせをされて幽閉されていたのを思い出した人、刺された人、他にもいっぱいいて忘れちゃいましたが、私みたいに泣いてる人もけっこういて、とにかく衝撃的な一日でした。(これらの気づきによって、人生に前向きな変化が現れることも!)
解決こそしていないものの、この体験は私にとってかなりショッキングでなおかつ興味深いものでした。
体の感覚がほんとうに何か“意味”を持って存在してるのを、体感したのです。
いずれはこの続きをワークして、この背中の感覚ともおさらばしたいと思っています。
皆さんの中にも、普段何か気になるからだの感覚にフォーカスして耳を傾けると、何か思わぬ気付きがある方もいらっしゃるかもしれませんよ~。
「私は自分のことを全然わかっちゃいない」第2弾はまた今度。
フォーカシング、これを読めば自分ででもできますよ!↓
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