この言葉の本当の意味を知らないと、治る病気もなかなか治らないんです。
まず、「病気」というものに対する思いを180度ひっくり返してみてください。
病院では、その病気や症状を悪者にして、取り除こうと手を尽くします。
病気はアンラッキー、不幸、不当な出来事、不完全、と捉えているのが普通です。
これから「病気になるから私たちは完璧である」ということを検証していきたいと思います。
まず、人間の体が壊れていく課程をたどっていくと。。。
① まず最初にストレス(心配・不安や緊張、イライラ)→②血液中にアドレナリンなどのホルモンが出る(戦闘体制)→③それらのホルモンが血を固めたり、血圧を上げたりする(凝り、張り、痛み)→④その状態を放置しておくと臓器の血管がふさがり、臓器の故障(病気)→⑤さらに進むと血管が切れ、臓器が機能を停止(死)
世の中には何千という病名がありますが、どの病気も同じ課程をたどります。
毎年のように製薬会社が新薬を出し、医学もどんどん発達しているのにも関わらず、なぜ世の中には病人が多いのでしょう。
それは、今、みんなが心配や緊張をし続けているからだといいます。
テレビをつけると毎日のように「どこの誰さんが殺されました」「不況はまだまだ続きそうです」。
道路には車がビュンビュン走っていて、「轢かれないように」なんて思いながら歩かないといけない。
学校へ行けばテストでいい点を取って順位を上げなければいけない、会社へ行けばノルマ、数字に追いかけられ、時間に追われる。煩わしい人間関係にもまれる。
朝の満員電車に乗れば、痴漢に遭うんじゃないか、もしくは痴漢に間違えられるのでは、と気も抜けない。
つまり、ずーっと戦闘体制なのです。
アドレナリンなどの物質とかホルモンがずっと出続けるので、体内のバランスが崩れて病気になってしまうのです。
本来は、そういう物質とか、ホルモンが出るのは一時的なもので、ちゃんとストップできれば、脳から休止命令が出て、筋肉は緩み血圧が下がり、正常に戻るようになっています。
凝りとか痛みなどの症状はありがたいメッセージ。その段階で「無理しているのかな。どこが間違っていたのかな。」と自分の生き方や考え方に目を向ければ、病気にはなりません。
では、どこにどういう症状があらわれるのかで、自分がどういう生き方や考え方をしているのかが分かるという例をいくつかあげてみます。
花粉症
花粉症に人には人格上の共通項があるそうです。それは、「花粉症の人は完璧主義者の人がほとんどである」ということです。
完璧主義者とは、「92点取れたからよくやったね」と自分に言えない人。
「92点しかとれなかった。まだ8点足らない。まだまだだ」といってる人です。完璧じゃないと気がすまない。
花粉が目の前を通り過ぎていくときに、黙って見送ることができない、全部吸い込んでおかないと気がすまない欲張りな人。嘘のような笑い話のような話ですが、「完璧主義の人は花粉症になりやすい」というのは本当にあるみたいです。あなたの周りの花粉症の人はどうですか?
それを聞いて、失敗してもいいや、もっと気楽に生きよう、もっといい加減に生きよう、と思いなおして花粉症を克服した人も実際いるみたいですよ。
しかし、花粉症を「悪者」と捉えないでくださいね。
花粉症は、体内に不必要なものを肺に入れないようにするために、鼻水やくしゃみ、涙によって外に出そうとする働き。もしその症状を薬などで抑えてしまったら、不必要な物質がどんどん体内に蓄積されていき、数年後にはもっと大きな症状として顕れてくるのです。それでも、花粉症の症状は辛いですよね(涙)。花粉症の人は便秘や腸内環境の悪い人が多くいるようなので、腸内の環境を整えて異物として素早く体外に排出できるようになれば、自然と症状は改善されていくらしいです。私もときどき花粉症の症状が出ますが、そのときはたいていご馳走が続いたり食べ過ぎたときです。
花粉症のポイントは「腸内環境」と、「いい加減に生きる」です。
アトピー
アトピーになる人というのは、たいていものすごく優しくて、素直で、おっとりしている人だそうです。しかし、親や身近な人にいつも「早く早く」と早口で言う人がいて、その人は言われたことに100%応えようとする。なんとか応えようとするが、自分のペースには限界があり体が動かなくなって、内側から膿が出てきてしまう―アトピーの人はそういう反応を示すそうです。
アトピーの子どもを持っている家族の人は、「早く起きなさい」「早くご飯食べなさい」「早くお風呂に入りなさい」「早く早く」というのをやめて、ゆったりとした会話を心がけると、子どものアトピーが劇的に改善されるようです。ぜひ試してみてください。
ちなみに、今アトピーのような皮膚の炎症が出来ている妹にこの話をしたときに、「そういえば今の職場では常に『早く早く』と急かされていて、ここに就職してから出始めた。」と言ってびっくりしていました。本人はとてもスローペースな人なので、体が「助けて」とサインを送っているのでしょうね。
・・・次回も続けて、他の症状を見ていきたいと思います。